「……それ、私です……」 「ええ?」 ガタッ!橋本君が立ち上がった。ほら見ろ。私と同じ反応じゃん。社内の人が聞いたらみんな納得しないよ。 「水川が社長賞なの?」 「……なぜかそうらしいよ」 橋本君は周りをキョロキョロ見渡して、小さい声で頭を下げて話し出した。 「そうか。わかったぞ、パンフの件だろ。すごい売れ行きらしいぞ。二部の連中が在庫切れで工場へ毎日行っているらしい。コマーシャルも関係してるよな」 「……そうなの?」 「いやあ、やったな、水川。一緒に作った俺としても鼻が高い」