御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい


 「それはだな。お前がこの間買い物行ってたときに吉崎さんが話していたからな」

 「なんて?」

 「自分の本部長の仕事はお前にさせたいってな」

 「えー!どうしてよー」

 「どうしてって俺に言われてもな。まあ、どうしようもないだろうな」

 私はポテトサラダを食べながら、しょんぼり。

 「水川」

 「ん?」

 「まあ、何とかなるよ。本部長以外の仕事で俺がやれるのは手伝ってやる」

 「博士。ありがとう。本当に頼りになるよね。今のイベントもそうだけどさ。仕事早いし、尊敬する」