「英嗣。由奈には会ったのか?」 「いや。電話はしたが、これからだ」 社長はにっこり笑うと、電話をかけて秘書に何か言った。 すると、ノックの音がしてなんとお母様が入ってきた。 「え?母さん……」 「社長」 立ち上がった私を見て、お母様が前に来た。 「英嗣。水川さん。おめでとう。とても嬉しいわ。水川さん、英嗣をよろしくお願いします」 お母様は深々と頭を下げられた。私も頭を下げ返事をした。 「こちらこそ、よろしくお願いします」