恋花ロマンチカ

"なんであたしなのか"


───きいても、絶対に教えてくれない。意地悪で、狡い人。

つなぎ方を知らないあたしは、離す事も出来やしない。

きっと、あたしの反応をみて、面白がってるだけ。あの人の熱量なんて、それっぽっち。

それ以上を考えても、永遠に迷宮入りだ。大人しく良い子になって、仮初のお姫様ごっこの続きをしよう。



"なんであたしなのか"


───子どもでも分かる、児戯のような問題。

みんなの宝物を独り占めしようとしたから、バチが当たった。


こんなの最初から分かってた。

だから、目立ちたくなかった。


箱庭の生活には慣れていた筈だった。

心を隠して、息を潜めて、笑顔を繕って生きていけば


何も問題は無いはずだった。