チカ先輩のお気に入り。




言われるがまま、私は先輩達の後についていった。



連れられてきたのは、別校舎の廊下。
昼休みなんか誰も来ないような所だからここを選んだんだろう。

歩みを止めた先輩達の言葉を、平然を装いながら待つ。


「…三倉雪桜、だっけ」

「……はい」

「あんたさ、知佳のなに?」


…わあ、なんで私の名前知ってるんだろう。なんて思うがそんなこと今更気にすることでもない。


「…後輩です」

「知佳に付きまとってるよね。迷惑だからやめてくんない」


……何も言い返せないんだよね。
だって私付きまとってなんてないし。
どっちかって言うと付きまとわれてるのは私だ、なんて思うけど、これを言うことは先輩達にとって逆効果だ。


「そんなこと言われても困ります」

「は?なんで?こっちだって困るんだよ」

「…なんでですか?」