チカ先輩のお気に入り。





……またかあ、と思いながらも視線を向けないようにする。


「どうする、教室出る?居心地悪くない?」

「ううん、平気だよ」

「……ならいいけど」


まやちゃんが私に気を使ってくれて、それに応える。

チラリと先輩達を見ると、私を見ながらコソコソを話していて。雰囲気がいいとは思えない。
……何か言いたいことあるなら、来ればいいのに。
なんて、そう思ったのが悪かったのだろうか。

しばらくすると、


「…なんか、こっち来てない?」

「え、嘘」

「嘘だと思いたいけど」


花菜ちゃんの言葉に驚いてそっちを見ると、私の方に歩いて来ている人が二人。
廊下の方に何人かが待機していて、その代表として来ているのだろうか。

やば……っ、なんて思った時にはもう遅くて。


「…ねえ、あんた」

「……っ!」

「話あるんだけど」


なんて、低い声冷たい目線で声をかけられてしまった。