チカ先輩のお気に入り。





褒めてるって言われても。半分はバカにしてるじゃん。
なんて思うが、大人びてるなんて言われて嬉しくないわけなくないか。
自然とふふん、と笑うとまやちゃんは私に変な目線を送ってきた。


「すぐ調子乗るとこ、子供だよね」

「……」


笑って言った花菜ちゃんの言葉に、私は何も言い返せなかった。



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「じゃあ行ってくる」

「行ってらー」


お昼休み。
今週週番の私は、昼休みにプリントを取りに来るように先生に呼ばれていて。
正直めんどくさいが、サボれない。なぜなら私は真面目だからね。

ご飯を食べ終え、二人を置いて教室を出る。


職員室につき、「失礼します」と挨拶をして担任のところまで歩いた。


「……あれ、どうした三倉」

「……週番ですよ」

「あー!そうかそうか忘れてたわごめんな」