チカ先輩のお気に入り。




これ以上からかうならジュース買ってあげないよって言うと、すぐに大人しくなった三人。
ちょろいぜ……。


みんなが落ち着いた時に、タイミングよくチャイムがなり悔しそうな顔をしながら席に戻っていくまやちゃんと花菜ちゃん。


「進展あったら俺にも言ってね」

「……伊緒くん嫌い」

「すみませんでした」


本日二回目の謝罪。それに少し笑ってしまった。



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「ゆーらーちゃん」

「わ…っ!」


放課後、学校の門を出て少し歩いたところで後ろから声をかけられた。
び、ビックリした……っ!
そう思ってバッと後ろを振り向くと、そこには拗ねたような顔をしているチカ先輩が結構近距離にいて。

ち、近……っ、顔綺麗だな……っじゃなくて!!
距離感バグってるってば……!


「なんでここに……っ!」

「帰り道一緒なんだから仕方ないでしょ」