「確かに、息ぴったりだよ」

「え、雪桜まで?誰のこと言ってんの?」

「え〜、それはとてもとても近い人だよ」


私もまやちゃんに加担する。
そうだよ、だって花菜ちゃんがあれほど素を発揮できる男子って……伊緒くんしかいないじゃん。
うんうん、と頷きながらそう思う。

私とまやちゃんの言葉の意味を理解できない花菜ちゃんは、「あー、やめやめ」と言ってスタスタと教室まで歩いていって。
まやちゃんと笑って顔を合わせて、その後に着いていく。


教室に入って席に向かおうとした時。
ふと、横に貼ってあるプリントに目がいって。


「……?」

「どうしたの雪桜」

「……あ」

「なに?」

「あー!!」


そこに書いてあることを読んで、大きな声を出してしまう。
まって、そうだった……私忘れてた……っ!!


「…声でか。なに?どうしたの?」

「これ見てよ……っ!!」

「え……?」