苦笑いしながら私がそう言うと。
まやちゃんと花菜ちゃんはにっこりと笑顔になって。
「嫉妬か?嫉妬だな?」
「伊緒そろそろ消されるんじゃない?」
「さすがにウケる」
なんで盛り上がってんだ……。
楽しそうに物騒な会話をしている二人に、やれやれ……と呆れる。
「おーい。なんでそんな俺の名前連呼してんの?」
「あ、伊緒くん。おはよう」
すると、ちょうど来た伊緒くんは荷物を私の前の席に置いて苦笑いしながら声掛けてきて。
…伊緒くんって、いつも変なタイミングで来るんだよね。
「伊緒がそろそろ消されるかもしれないって話」
「…え、は?……いやいや、俺の聞き間違い?」
「間違ってないよ安心して」
「間違ってないなら安心できねえよ」
始まりました、いつもの争い。
ほんと、何ヶ月も経ってるのに変わってないなあ……。

