チカ先輩はなにか耐えるようにそう言って。
結局私も一緒に顔が赤くなってしまうのだった。
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家に帰ってきて、私の部屋のベッドに寝っ転がる。
ずっと服からチカ先輩の匂いがしているからか、ドキドキがまだ収まらなくて。
さすがに家まで送ってもらうのは悪いから、私の最寄り駅まで送ってもらった。
帰ってきてお母さんに顔を出したら、私の服装を見て驚かれたけど。
すると、近くに放り投げてあったスマホから通知の音がして。
『また明日ね』
というチカ先輩からのメッセージがきて思わず足をバタつかせる。
また明日ね、だって……っ!!
私、本当に本当にチカ先輩の彼女になれたんだ……。
「…っどうしよう、嬉しい……っ」
どうしても嬉しくて口角が上がってしまう。
私も同じようにチカ先輩に返信してスマホを閉じる。
浮かれていたからか、その夜はなかなか寝付けなかった。