どんどんとその意識がハッキリしてきて落ち着かない。
「……雪桜」
「はい……」
「俺と付き合ってくれますか?」
「……っ!」
夢みたいな言葉。
チカ先輩からの、その言葉にドキドキと心臓が加速して。
胸がいっぱいになる。
「…っ、はい!私と付き合ってください!」
「…ふっ、喜んで」
嬉しくて嬉しくて、チカ先輩に飛びついて私からも告白すると。
チカ先輩は私を受け止めてそんな返事をくれた。
そのまま身体を離すと、チカ先輩は急に意地悪そうに微笑んで。
「……俺の家で二人きりの空間だからさ、本当はキスしたいところだけど」
「……っ、へ?」
「雪桜のこと、大切にしたいから……今日はお預けね」
「……っな」
「…この状況だと多分俺、歯止め効かないから」
……っ、キ、キス……っ?
突然の言葉に、かああっと顔に熱が溜まる。

