「今は無理です……!」
無理に決まってるでしょ……!
こんな状況で、タイプ聞き出すなんてそんなの無理だ。
「……絶対だよ」
「うっ……はい」
なんとか納得してくれたみたいで。
圧をかけられて逃げられないということを悟る。
「じゃあ、さようなら……っ!」
「……逃げたね」
このままいると墓穴を掘ってしまいそう。
そう思った私は二人を連れて逃げるように去った。
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「はぁ……」
そうため息をつきながら、帰りの挨拶をする。
……来てしまった、この時間が。
荷物を持つと、私のところにやってきた二人が、
「頑張ってね、雪桜チャン」
「……二人のせいだよ……」
楽しそうに笑ってる二人に頭を抱えたくなる。
そのまま二人にバイバイと手を振って教室を出た。

