「あの女にね、別れようって言われたんだって。
『知佳って、ほんと何考えてるかわかんない。顔がいいだけで満たされないし疲れた』
……って。」
「……っ、」
その言葉を聞いて、サァァっと血の気が引いた。
……ああ、これだ。だからだ。
だから、私がチカ先輩に何考えてるかわからないって言っちゃった時、冷たくなったんだ。
手が震える。胸が苦しい。
「知佳はなにもしてないのに。あの女が浮気みたいなことたくさんしてきたのに、最後は変な理由で知佳が悪者扱い。
知佳も、一応有紗のことは好きだったから、余計大きな傷になった。
……それから、知佳は自分を隠すのをやめたよ。自暴自棄になって、女に寄られても拒むのをやめた。」
「……っ」
「高校入ってからは少し落ち着いたけど。でも、人に興味持たないし、自分の容姿で判断するような人にはもっと関心なんてなかった」

