さっきのチカ先輩と女の人の姿を頭から消し去るように頭を振る。


「よし!!早く食べて帰ろ!!」


目の前にあった食べかけの料理に手を伸ばしてまた食事を再開した。



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次の日の朝。

……はぁ。なんだか身体が重いな……。
いろんな疲れからか重い身体を洗面所まで運ぶ。

鏡を前に自分の顔を見てニコッと笑ってみる。
チカ先輩の前で顔を引きつらないようにするためだ。

うん、笑えてるよね。
……でも、あれ?なんか顔が赤いような……。

まあいっか、と気にせずに荷物を持ち家を出た。



「おはよう雪桜ちゃん」

「…お、おはようございます……っ!」


いつもと同じ時間の電車に乗り込むと、いつも通りの位置にチカ先輩が立っていて声をかけてくれる。

……っ、まって、チカ先輩ってこんなにかっこよかったっけ……?
いや、もともとかっこよかったけど……。