チカ先輩のお気に入り。





荷物をまとめて忘れ物がないかチェックする。

一度大きく体を伸ばしてから、チカ先輩と一緒に学校を後にした。


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学校から出て駅までの道のりを歩く。


「私今回本当にいい点数取れる気がします」

「取ってくれなきゃ困るかな」

「任せてください!絶対友達よりも高い点数取ってみせるんで!」


びっくりするほど自信満々で心の余裕ができる。
いつもよりペラペラ言葉が出てくるのはそのせいだ。

そんな私の隣で笑いながらも話を聞いてくれるチカ先輩。


「あっ!猫……!」


二人で歩いていると、野良猫が遠くの方を歩いているのが見えて声に出てしまう。


「可愛い……!」

「雪桜ちゃんは猫が好きなの?」

「動物が好きです……!」


チカ先輩からの質問にそう答える。
実は私のスマホのロック画面猫だし。