チカ先輩のお気に入り。





かああっと一気に顔に熱が溜まり、心臓がドッと大きく動く。


パッと顔を上げるとチカ先輩は色気を含んだ笑顔で私を見ていて。
でも、あきらかに目は笑っていない。


「あ、あの……っ」

「……なんで俺以外の男と話してるの」

「……っ、近」

「ダメだよ、男は危険だから」


耳元で低い声が響いてゾクッとする。

ち、近いよチカ先輩……っ!!
男は危険ってなに……?なんで他の人と話したら怒ってるの……?

これじゃ、伊緒くんが言ってたようにまるで……嫉妬、みたいな。


そんなわけないって言い聞かせるけど、チカ先輩の声が、顔が、真剣で。


「…っち、チカ……先輩……っ」

「……」

「わ、私のためにも……離してくれませんか……っ」


私の身が持たないよ……っ!!
ドキドキしすぎて心臓が破裂しそうで、チカ先輩の服をギュッと握って必死に頼む。

嫉妬とか考えたら、変に意識しちゃって……っ。