チカ先輩のお気に入り。





……それと同時に。

目の前にあった、これから開ける予定だったドアがガラッと開き、伊緒くんからドアに視線を向けると。


「え……っ?」

「……雪桜ちゃん」


私の教室のドアを内側から開けた人物は……チカ先輩だった。
伊緒くんも驚いて目を見開いている。


「チカ先輩……?なんでここに……?」

「…雪桜ちゃんのこと探してたんだよ」

「え、私を……!?」

「なのに……なんで三好くんといるのかな」


ニッコリと口角を上げてそう言ったチカ先輩だけど、目は全く笑っていなくて何考えているのかわからない。


「えっと…職員室に……」

「……」

「…三倉ちゃん、これってもしかしてピンチ?」

「いや……わかんないけど、そうかも」


職員室に行っていたという事実を伝えても返事は返ってこず無言。
どうしようと思っていた時、伊緒くんが気まずそうにコソッと話しかけてきて。