「え?…っあ、俺だわ」
「そうだぞ忘れんなよ。まあ、先生は優しいからな?今日は特別に日誌取ってきてやったぞ」
「…あーそうっすね。優しいですねありがとうございます」
「棒読みだなおい」
先生から渡された日誌を受け取りながらわざとらしく棒読みで話す伊緒くんに、クラス中が楽しそうに賑やかになる。
「うぇー、めんどくさいなあ週番」
「頑張ってー。私はもう先週終わったから」
「煽ってる?」
「うん」
日誌をパラパラめくりながら呟く伊緒くんに、後ろを向いて話しかける。
伊緒くんが悔しそうに私を見て、それに私は笑った。
「あっそうだ三好」
「はい」
「昼休みちょっと取りに来て欲しいものあるんだけど」
「うわ……」
「でも量が多くて一人じゃ無理だと思うから、誰かと来た方がいいぞ」
あからさまに嫌な顔をした伊緒くんとは真逆で、先生は笑顔でグッドサインも出している。

