「んふふふふ」

「え、恐怖だよまやちゃん」

「なんですって!」


二人のニヤニヤが止まらず口角が下がらない。まやちゃんに関しては怖い笑い声まで出てしまっている。
おかげで冷静になったわ。

チカ先輩は私に大切な子って言ったのだ。
それに加えて二人から大切にされてるんだねって言われたらドキッとしてしまうのも仕方ない。


「席つけー」

「うわっ、先生来ちゃったよ」


ちぇっと名残惜しそうに二人で席に戻って行った。

後ろからも椅子に座る音が聞こえ、伊緒くんが席に着いたのだろう。


「おーい三好。三好伊緒ー。」

「あ、はい!なんすか!!」


先生が教卓まで歩きながら伊緒くんの名前を呼んで。
それに反応した伊緒くんは後ろで元気な声を上げていた。


「今週の週番、誰だと思う?」