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「……あ……っ!!知佳先輩……っ!!」
「え?」
夏目と廊下を歩いている時、急に後ろから焦ったような声で名前を呼ばれて振り向くと。
そこには、この前雪桜ちゃんと一緒にいた女の子二人が俺の所へ走ってきていた。
「た、助けてください…!雪桜が……っ!」
「…雪桜ちゃん?」
「カツアゲ……っ!!じゃなくて、えっと……っ」
「カツアゲ?」
「ちょっと真綾!!変なこと言わないでよ!!」
真綾という女の子がカツアゲと言うと、もう一人の子が焦ったように真綾という子の背中を軽く叩いていた。
夏目が二人を落ち着かせるように声をかけると、真綾ちゃんが一旦息を吸って、
「雪桜が、女の先輩達に連れて行かれて……っ!」
「は……」
そう、大きめの声で叫んだ。
「雪桜一人で行っちゃったんです!!助けてください……っ!!」
「…っ、くそ」

