星空の下で

窓を開けて、
しばらく空を見ていた。
やはり、あの日と同じ
綺麗な星空だった。
隣に居た華恋が言った。
「ねぇ…航星。」
「ん?」
「私、航星がこのまま
立ち直れなくても、
そばにいるよ。
そりゃ、立ち直って
くれたほうがいいけど、
忘れられないっていうのは、
ご両親の事思ってる
ってことでしょ。
簡単に忘れちゃったら
可哀想だと思うし。」
華恋らしい言葉だ。