野中と合流してから少し遠出し、お目当てのレストランで食事を楽しむ。

「はあー、やっぱりここのチキンはうまい!」
「ほんとですよねー。私、ここのビスケットも大好きです!」

美味しい料理を楽しいおしゃべりとともに味わう。

恵真は心身ともにリフレッシュしてステイを満喫した。

気持ちを切り替えて、帰りの乗務に向かう。

もちろん同じ三人でのフライトだが、往路とは違う雰囲気なのを恵真は感じていた。

野中は、後ろから温かく自分を見守ってくれている気がする。

そして大和とも、何も壁を感じずにやり取り出来る。

パイロットとして何か少し成長出来たような気がして、恵真は嬉しさに微笑んだ。