◇
次の日はカリフォルアらしいカラッとした良い天気だった。
恵真は少し遅めに起き、朝食取ってからランニングに出かける。
広く整備された歩道は走りやすく、空気も乾いていて気持ちがいい。
ついつい遠出してしまい、予定を思い出した恵真は慌てて引き返してホテルでシャワーを浴びた。
約束の12時にロビーで野中達と落ち合い、まずはランチを食べにレストランに向かう。
明るい笑顔のスタッフは、三人をテラス席に案内した。
「藤崎ちゃん、なに食べたい?」
野中が真っ先に恵真に尋ねる。
「えっと、コブサラダとフェトチーニアルフレッドウィズチキン、デザートはティラミスでお願いします」
すると大和が驚いたように聞いてきた。
「やけにスラスラ出てくるね。いつもそれ食べてるの?」
「はい。ここに来たら毎回これを食べないと気が済まなくて」
「藤崎ちゃん、食べ物も浮気しないタイプなんだねー」
野中の言葉に、恵真はちょっと首をかしげる。
「え、私って浮気しないタイプに見えますか?」
「うん。って、違うの?」
野中だけでなく、大和もまじまじと恵真を見てくる。
「どうなんでしょう? 今までそういう経験なくて」
「いや、浮気の経験はなくていいでしょう」
「あ、そうですね。あはは」
大和は、おいおい大丈夫かと言いたげだが、野中は面白そうに吹き出して笑い始めた。
「藤崎ちゃん、ほんとにからかいがいあるわ。いやー、楽しみだな」
どういうこと?と恵真が考えている横で、野中はスマートにスタッフを呼んでオーダーした。
次の日はカリフォルアらしいカラッとした良い天気だった。
恵真は少し遅めに起き、朝食取ってからランニングに出かける。
広く整備された歩道は走りやすく、空気も乾いていて気持ちがいい。
ついつい遠出してしまい、予定を思い出した恵真は慌てて引き返してホテルでシャワーを浴びた。
約束の12時にロビーで野中達と落ち合い、まずはランチを食べにレストランに向かう。
明るい笑顔のスタッフは、三人をテラス席に案内した。
「藤崎ちゃん、なに食べたい?」
野中が真っ先に恵真に尋ねる。
「えっと、コブサラダとフェトチーニアルフレッドウィズチキン、デザートはティラミスでお願いします」
すると大和が驚いたように聞いてきた。
「やけにスラスラ出てくるね。いつもそれ食べてるの?」
「はい。ここに来たら毎回これを食べないと気が済まなくて」
「藤崎ちゃん、食べ物も浮気しないタイプなんだねー」
野中の言葉に、恵真はちょっと首をかしげる。
「え、私って浮気しないタイプに見えますか?」
「うん。って、違うの?」
野中だけでなく、大和もまじまじと恵真を見てくる。
「どうなんでしょう? 今までそういう経験なくて」
「いや、浮気の経験はなくていいでしょう」
「あ、そうですね。あはは」
大和は、おいおい大丈夫かと言いたげだが、野中は面白そうに吹き出して笑い始めた。
「藤崎ちゃん、ほんとにからかいがいあるわ。いやー、楽しみだな」
どういうこと?と恵真が考えている横で、野中はスマートにスタッフを呼んでオーダーした。



