溺愛幼なじみは甘くて強引

「森野?無理ならやらなくていいんだよ?なんか顔が赤いし」

「え、あ、ううん。やる!」


昨日の事を思い出すと――つい照れちゃう。

私は頭の中の理央をパパと消して、目の前の太陽くんに集中した。


「じゃあ、いくよ?」

「も、森野がいいなら……」


最初よりも大人しくなった太陽くんを不思議に思いながら、両手を広げて太陽くんに近づく。


だけど、その時だった。


ギュッ


「みーつけた」

「わあ!?」


突然、後ろから誰かに抱き着かれた。

思わず叫んじゃったけど、この声は……


「理央!?」

「そうだよ」


ムッスリ顔の、理央がいた。