禁断の恋 〜狂愛癖のある兄〜

「はぁ?この前これが好きって言ってたじゃん!ねぇほらつけてよ」

無理やり付けられる首輪

兄がこの行為を飽きる日まで続く


親が生きてたら私たちの関係はきっと違った


親が亡くなった日からずっと兄はこんな感じだ


無理やりキスされるのもあれをされるのも


呆れたと言うよりもう諦めた

抗っても意味は無いと知らされたから


「心乃美…好きだよ。ほら心乃美も言ってよ。お兄様、大好きですってほら」


大好きですって言わないと永遠にコレが続く

だから私は今日も嘘をつく

「お兄様、大好きです」

私の目にはもう光などない

私の目の前はもう真っ暗


ほら、今日も兄は私を狂愛する




おわり