「心乃美…ほら起きないと朝ごはん食べ損ねるよ!」

私はまだ眠たい目を擦り

目を開けるとそこに居たのは私のひとつ上の兄『ともき』だった


普段は穏やかで優しい兄だけど


"あること"をするとその表情は豹変する

「お兄ちゃん、ありがとう」

私は身体を起こしたらいつもすることがある

それは兄が突然決めた『おはようのキス』だ

これをしないと今日一日ストーカーのごとく


私の後を追いかけ回すのだ


私は背伸びをして


兄の唇にひとつキスを落とす

本当は今日は休みなんだけど


兄は朝から私を外へ遊びに誘ってくれる


それは嬉しいのだけれど…

兄の唇にひとつキスを落としただけなのに


兄は私をベッドへ押し倒す

「お兄ちゃん…だめだよ」

そう言うけれど、兄は言うことを聞かない

また始まった


散々私の体にキスを落としたあと


ようやく解放してくれるのか私の腕を自分の方へ引いた


「ん〜今日も心乃美は可愛いなぁ〜

ねぇ、その可愛い顔


俺にだけ見せてね?他の男になんて見せない」


ほらね、毎朝いつもこうなのだ