Side大地

朝からスーツに身を包んだ俺は
いつもより弾んだ心で会社のエントランスをくぐった。

あれから土曜日曜と休日だった俺達は
朝から晩までずっと食事以外はずっとベッドの中でいちゃついていた。

お陰で体中、筋肉痛だけど、
依子の甘える姿を思い出すと
その痛みも忘れて思わず顔が緩んでしまう。

普段、意地っ張りな分、
甘えてきたときの依子の可愛さは
半端ない。

俺はにやける顔を堪えながら
「おはようございます」と
事務所のドアを開けた。

そしていつも通り自分の席に
ドサッとバッグを置くと
「宮城くん、おはよう..」
いきなり恨めしい声と共に
僕の肩に誰かの手が置かれた。

その聞き覚えのある声に俺は
“やばっ、忘れてた”と
顔をこわばらせた。

恐る恐る視線を向けると
俺の予想通り、
その声の主は安斉さんだった。

「宮城くん、ちょっと話があるんだけど
休憩室までいいかな?」

不気味に微笑む安斉さんが
さらに怖さに拍車をかける。

僕は観念したように「はい」と
返事をして安斉さんの後に続いて
休憩室へと向かった。