「依里ちゃん、ごめんなさいね。急に呼び出してしまって」
「いえいえ。晴人さんは仕事ですし、私もすることがなかったので助かりました」
私がお茶をテーブルに置くと、笑顔で頭を下げてくださいます。
こういう誠実な所が坊ちゃんの心を奪われたのでしょう。
「晴人が家にいて欲しいって、お願いしたんでしょう?
依里ちゃんはそれでよかったの?」
「はい。晴人さんの不安が少しでも減るならその方がいいので」
「あまり甘やかし過ぎてはダメよ?自分の意思もちゃんと伝えないと」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…