忘れられない恋

結局、強制的に仁は新歓に行くことが決まり、

私はそこで彼を見て釘付けになるのだった。
 



「じゃあ、次、バスケ部男子」



教頭先生に呼ばれ、バスケ部男子代表として、

仁がステージに淡々と上がっていく。



すると、徐々に騒つきが大きくなっていき、

私は流されるようにステージに目を向けた。



「ねぇ?あの人見て!カッコよくない?」


「何部?え!バスケ?」


「彼女いるのかなー?」



周りの同級生の声が飛び交う中、

私の瞳は思うがままに、彼へと吸い寄せられていた。