忘れられない恋

一方、

私は持っていた携帯電話を解約された。



電話番号もアドレスも入ってないガラクタとなったケータイを握りしめ、私は一人、広大な海を眺めている。



約束を破った罰。


私は泣き喚き、自分がしてきた事に後悔する。


肌寒くなった夜、夜空を見上げ、

一人寂しく泣いていた。



「やっぱ、ここにいた!」


プロポーズ丘公園に心配した遥がやって来た。


親友から連絡が返って来ないため、

私を心配して探していたのだ。



「ハルカーー!!」


私は親友の遥を見ると、

溜まりに溜まった涙が溢れ出す。



「結空、どうかしたの?休んだりして!」


遥は私を抱きしめ、尋ねた。



「私、別れたくないよ!何で?好きなのに……何で……」


私は分かっていた。


約束を破ったのがいけなかったのを……



それでも、私は受け入れられなかった。








この現実に。



「一ノ瀬先輩となんかあったの?」



私は遥に事情を話すと、遥は一緒に泣いてくれた。



こんなに親身になって……



一緒に泣いてくれるのは遥ぐらいだよ。


とても有り難かった。



「確かに約束を破ったのはいけないことだけど、別れさしたり解約するのは酷すぎるよ」



遥は私に寄り添う。

そして、最後まで話を聞いて、続けてこう言った。



「私は何が何でも結空の味方だよ。結空と一ノ瀬先輩を応援する。たとえ、みんなが否定したとしても……私だけは絶対に。だって、結空の親友だから」


遥からのその言葉に私は胸を打たれる。



「ありがとう、遥」



「ううん、そんな顔じゃ、一ノ瀬先輩に逢えないぞ!元気だしてよね」



「うん。仁くんと頑張ってみる」


私はどうしても別れたくなかった。















仁くんのことが大好きだから♡