忘れられない恋

しばらくして、

おかあさんが私を呼ぶ。



「結空ーーちょっとおいでェ〜〜!!」



「なにーー?」



私は何事かも知らず、部屋着で前髪をゴムで結んだまま、一階のリビングへと部屋から飛び出した。




「ちょっと、いいか?」


私はいつもと違う空気に違和感を覚え、

胸騒ぎを覚えた。



おとうさんは私を椅子に座らせると、淡々と話を進める。




「最近、彼氏できたみたいだね?おかあさんから聞いたよ」


おとうさんは私に優しく尋ねた。



「うん……そうだけど、それがどうかしたの?」




「いや、それがなァーー、ひとつ心配することがあってな……」



「……ッ何?」


私の胸騒ぎが次第に大きくなっていく。