忘れられない恋

私たち二人はバス停に着くと、

バスが来るまでまだ時間があることを知り、

二人でお喋りしながら待つことにした。



「遥と変顔して撮ったの見て!ウケるでしょ?ふふ」




「はは、ヤバァ!原型留めてないじゃん」



談笑しながら、時間が刻々と流れていくのを惜しく思う私に、近づく一台の車が……



プッ、プーゥ!!!




車からクラクションが鳴ると、

私の顔色は変わった。



何で?



「結空、電話したのに!迎えに来たよ」


そこには、

金髪で化粧の濃い女性。


咥えタバコに不適な笑みで、窓から顔を覗かせていた。