忘れられない恋





爽快な音楽の響き。


ライトアップされた薄暗い部屋。


弾力のあるソファーが心地良い。



歌うのが好きな二人は、

よくカラオケに行くほどだった。


デートといえばカラオケ。


そのぐらい歌うのが好きだった。



私は歌を歌うのが上手な方だった。


もの凄く、

歌手になれば良いのにとよく言われてきたから。


綺麗で透き通った優しい声だと、

仁くんはいつも褒めてくれる。



仁くんは私ほど上手くはない方だが、

歌うのがめっぽう好きな方だった。


私たちは薄暗い部屋の中、

いつものようにしてカラオケを楽しむ。