一ノ瀬先輩からのひたむきで謙虚な言葉に、
自然と涙で目が滲み、
嬉しさの余り返したい言葉は見つからない。
「あれ?ダメだったかな?」
一ノ瀬先輩が無反応な私を見て、
不安になりながらも再度尋ねてきた。
「全然ダメとかじゃないんですよ。ただ……自信がないんです」
「え?自信?」
「はい。私なんかが一ノ瀬先輩の彼女になってもいいのかなって。
その……なんて言うか、一ノ瀬先輩人気だし、カッコいいし。
私みたいな地味で取り柄のない人間が一ノ瀬先輩の彼女になるなんて申し訳なくて」
私は今の本心を一ノ瀬先輩にぶつけると、
一ノ瀬先輩はしばらく黙り込んだ。
やっぱり、そうだよね。
一ノ瀬先輩も困ってんじゃん。
私なんかじゃ……
「なにそれ、間違ってるよ!」
一ノ瀬先輩は突如、真剣な表情で口を開いた。
「え?」
「俺は知ってるよ。
結空ちゃんが地味とか取り柄のない人間じゃないことぐらい。
何事も一生懸命で笑顔が可愛い女の子だってこと。
だから、好きなんだよ。堪らなく結空ちゃんのことが!」


