忘れられない恋

一方、

私は携帯電話を机に置き、

大の字になるようにベッドへ飛び込んだ。



この後の展開を察した私はニヤケが止まらず、

一、二回とベットの上を転がり回り続ける。



プロポーズ丘公園=告白と結びつけられるぐらい、地元では有名な告白スポットに私を呼び出すなんて、それはもう、顔から滲み出る笑みや勝手に動きだす両足をバタバタさせずにはいられない。



平常心、平常心。

心の準備を入念にしておこう。



私は急いで身支度を済ませ、プロポーズ丘公園へ向かった。



仁は自転車で二十分、

私は家から徒歩1分とプロポーズ丘公園の近所だった。



まず最初に、

プロポーズ丘公園に着いたのは仁だった。



周りを見渡すが、

今日はまだ誰も居ない。


少し遅れて私も到着する。



「すいません、待たせて」



「ううん、俺も今さっき来たとこ」


初めて一ノ瀬先輩の私服姿を見て、

私は思った。



カッコいい。




物凄くカッコいいと♡



私たちは話しながら高台に上がり、

日本海を見渡す。