「俺も結空と同じ気持ちだよ。ずっと一緒に居たいと思ってる。だから……もう一度、俺と付き合って下さい。ダメかな?」
仁くんは私の目を見て優しく問いかける。
「ダメじゃない、ダメじゃないに決まってるじゃん!もォーーッ!!!」
私は仁くんじゃなきゃダメだった。
ずっと仁くんの傍に居たいと思えた。
あァーーでも、考えれば考えるほど、奇跡……いや、運命に引き寄せられたんだなぁと私は実感する。
もう少しで京都に行くところだったんだから。
嬉しい気持ちに少しだけ喜怒哀楽の怒を混じらして、私は少しだけ強く仁くんの腕の辺りを叩き、仁くんの許へ抱き寄った。
あの約束の日からずっと一緒になれることを待ち望んでいたのかもしれないね。
ホント、待たせすぎだよ!!
「今までごめんね……もう絶対に結空を手離さないから。ずっと俺の傍に居てくれ」
「うん。私だって、もう二度と仁くんを手離さない。仁くんがたとえ離れてくれって言ったとしても離れてやんないんだから、ふふ」
私は一粒の涙が流れていた。
優しく仁くんは私を抱きしめる。
気づけば日付が変わっていた。


