結空!!!

どこだ?どこに居る?



辺りは薄暗く、街灯を頼りに探してみるが、人影すら映らない。


むしろ静寂な公園に少しだけ、不気味さを感じた。



「結空ァーー!!結空ァーー!!結空ァーー!!」




どんなに探そうが、どれだけ結空の名前を叫ぼうが結空の姿を見つけられない。



どこに居るんだ?!


俺は考え込むようにして座り込んだ。



結空が他に居そうな場所……




ダメだ。ゲームオーバーだ。



こんな広大な地を連絡も取り合わず、探すなんて不可能だろ。


俺は悔やんだ。

自分がついた嘘を……

せっかくまた逢えたのに、俺はムダにしてしまったんだから。


きっと、もう逢うことはできないだろう。



結空の綺麗な髪や目、鼻、耳、唇、
それに目尻の下にあるホクロまではっきりと頭の中に映し出されるのに、俺の前には結空が居ない。



はぁあ……



自分の気持ちを伝えられないまま、もう逢うことができないなんて辛すぎるだろ。







俺は三年前の日と今日という日を重ね合わせ、地べたに倒れるようにして寝転んだ。



夜の公園に少し怯えていたけれど……悔しいくらい星が綺麗。




今はこうしてしばらく、静寂な夜の下、星を眺めていたかった。