忘れられない恋

その瞬間、三人は酔いが覚め、

息をすることさえ忘れていた。


呆然とし、口を閉じることができない。



俺の顔色は青ざめていた。



あの日、結空が来ていただと……



結空は『行くわけないじゃん』って言っていたけど、あれは嘘だったのか。



真実を知らされ、俺はしばらく身動きがとれなかった。



「嘘だろ……ッ」


何で?


何んで結空はそんな嘘を?




『俺も行ってない』



『彼女いるよ』





それに、結空についた嘘を思い返し、俺は後悔した。



見栄を張って、自分のことをカッコ悪く見せないようについた嘘。





俺、クソだせぇじゃん。