忘れられない恋

そこには、

唇を重ね合わせる二人。



栞は男性と激しく、唇を重ねていた。







何度も何度も……








俺は固まり、呆然と立ち尽くした。


え?何で?どういうこと?

意味わかんないんだけど……


衝撃すぎる現場を目撃してしまい、

この場から離れたいと思ったのか、

俺は動揺したまま、

近くにあったゴミ箱を足にぶつけてしまい、

ゴミ箱が遠くへと転がっていく。



ガシャーン。








路地裏にゴミ箱が転がる音が響き渡ると同時に、栞に渡すはずのプレゼントが宙を舞い、地面に勢いよく落下した。


ヤバい……



栞達は響き渡った音に気づき、俺の方に目を向けている。


何とも言えない不穏な空気に耐えることができない。












栞の顔は凍りついていた。