「喉、大丈夫そ?」
カラオケルームから退出し、私たちは外に出ていた。
外の駐車場でカラオケの余韻がまだ残っている中、ガラガラ声に様変わりした北斗は私のことを気にかけてくれる。
「私は平気!でも北斗、声死んでんじゃん、なんか笑える」
「いや、笑えないから!明日も仕事あんのに調子乗りすぎたわァーー!ま……でも、マジでおもろかったよね?」
咳払いをしながら、北斗は自分の車にもたれかかる。
「だね、笑いすぎて今でもお腹痛いもん。本当に今日は誘ってくれてありがとね」
私は北斗に感謝し、そろそろ帰ろうと会話を終わらそうとしたら、北斗が次第にソワソワしだした。
「ねえ、結空ちん?」
「うん?」


