甘くて優しい青春恋物語 ~初恋ジューンブライドの誓いは甘酸っぱい~

 その時に、はづきんに言われた言葉が脳裏をよぎった。

『好きになったのなら、アタックしちゃったほうがいいよ! その、西条君って人はモテるんでしょ? だったら早く告白して、付き合っちゃったらいいんじゃないかな……?』

 アタック、かぁ……。

 確かに一理ある。自分からアクションを起こさなければ、何もできないだろうから。

 でもどういう風に、そもそもアタックできるかどうかが自信ない。

 ……恋愛事になると何もできなくなるなんて、情けない。

 恋愛なんて初めてだし、まさか自分が……と今まで考えていなかったから、当たり前って言えば当たり前なんだろうけど。

 そういえば私が気を失った後、私を呼び出した女子たちはどうなったんだろう。

 ふっと、そんな疑問が浮かんでくる。

 別に気にしなくていいかもしれないけど、自分が当事者だったからなんとなく気になる。

 その時にピーンポーンパーンポーン……といった、放送アナウンスの音声が流れた。

《この後、ジューンブライドコンテストを行いますので、生徒、職員の皆様は体育館へとお集まりください。繰り返します。――》