甘くて優しい青春恋物語 ~初恋ジューンブライドの誓いは甘酸っぱい~

「え、何……んむっ。」

「美味いよね、この卵焼き。流石香。」

「……何したの、今。」

「何って……あーんってしただけ。」

 ……この在り様。

 自分の卵焼き食べても別に何とも思わないけど……と冷静になってから、やっと気付いた。

 自分がさっき、何をされたのかを。

「し、静流今っ……! 何か変な事したでしょ!」

「変な事って……あーんってしただけじゃん。」

「それが変な事だって言ってんの!」

 一体静流は何考えてんの……!

 あーんって普通、恋人同士でするものだよね……? 友達同士でするものじゃないよね?

「静流……倫理観がついに壊れた? やっぱ病院行く?」

「壊れてないし行かない。」

 いや、絶対何かぶっ壊れてると思うけどなぁ……。

 じゃなきゃ、突拍子もなくさっきみたいな変な事しないだろうし。

 ……告られる前よりも、静流が面倒になってる。

 私が最近思うのが、決まってこれ。

 今までの静流は大人しくてぼんやりしていて、どんな話でも聞いてくれるから居心地は良かった。