甘くて優しい青春恋物語 ~初恋ジューンブライドの誓いは甘酸っぱい~

「……うるさい。黙って。」

 そういう事、簡単に言うものじゃないでしょ……。

 静流は天然なのか、無神経なのか。たまによく分からなくなる。

 ……でも静流はぼんやりしてるから、どっちかというと天然よりなのかもしれない。

「香。」

「……何?」

「大好き。マジで愛してる。」

「……うるさいって言ったでしょ。」

 昨日とは違った、甘さを含んだ声が聞こえる。

 今にも溶けてしまいそうで、胸焼けしそうなくらい甘い声。

 ……やっぱり静流、変だ。病院、連れて行こうか。

 私は結構本気で、そう考えていた。



 静流に告られてからというもの、私のお昼はこれまでよりも面倒なものになってしまった。

 お弁当を渡すと決まって、

「ありがと。好き、香。」

 と言われるし。

 お弁当を食べながら、

「やっぱり香はいいお嫁さんになるよ。……って言っても、俺の嫁になってほしいけど。」

 なんて、さらっとプロポーズしてくるし。

 極めつけには……。

「香、ちょっとこっち向いて。」