甘くて優しい青春恋物語 ~初恋ジューンブライドの誓いは甘酸っぱい~

 今日は少し、日差しが弱い。

 私的にはこういう天気のほうが断然好きだから、これでいいんだけど。

「……香、来てくれたんだ。」

「本当は来たくなかったけどね。」

 いつものようにベンチに座っている静流に、つっけんどんな言葉で返す。

 ……元凶はあんただっての。

 そう言いたくなるも、静流に言っても無意味だと結論付けあえて何も言わない。

「はい、これ今日の分。」

「ん、ありがと。」

 静流にお弁当を渡し、癖になっているように静流の隣に座る。

 どうせお弁当箱返してもらわなきゃいけないから、結局ここに居なきゃいけないし。

 正直、居たくないけど……。

 隣からの「いただきます。」という声を聞きながら、ぼーっとそんな事に思いを馳せる。

 その時おもむろに静流がこう口にした。

「何で香は今日来たくなかったの? ……結局は来てくれたけど。」

「理由なんて一つしかない。あんたに告られたから、気まずいだけ。」

「それでも来てくれるの、やっぱ香らしい。そーゆーとこ大好き。」