今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 端がどこまであるかわからず、天井も見えないほど高い。

(ここはチュートリアルボスの部屋。……だよね?)

 ここでなにが起きるかを知っているエステルは、誰よりも警戒していた。

 しかしいつまで経っても記憶にあるイベントが始まらない。

「ドラゴンでも住んでましたってくらい広いな」

 フェンデルがこつこつと壁面を叩くと、もろい土が崩れて床に散った。

「縁起でもないことを言うなよ。本当にドラゴンが出たらどうするんだ」

 苦笑するレスターも周囲を見回す。

 幼馴染たちは思い思いに謎の場所を調べ始めるが、やはりなにも起こらない。

(ここにいるはずのドラゴンはどこへ行ったの?)