今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 レスターにまで言われたエステルは、もうなにを言っても止められないのだと悟ってうつむいた。

(もし無理にでも帰るって言ったら、お兄ちゃんは聞いてくれるのかもしれない。だけどそれでプロローグの展開を回避できるとは限らないんだよね)

 エステルは再びレナーテの手を握ると、とぼとぼ歩き出した。



 その後も弱い魔物たちとの戦闘を何度か経て、五人はだだっ広い空間に到着した。

「なんだ、ここ?」

「ひとりで行っちゃだめよ」

 ディルクがさっさと中へ入ろうとするのを、レナーテが優しく止める。

 洞窟内と考えると異質なくらい広い場所だった。