今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 敵の沈黙を確認したフェンデルがネズミの死骸に歩み寄り、すぐに解体を始める。

(倒せば経験値とアイテムとお金が自動で入ります、だったらよかったのに)

 残念ながらこの世界ではそうならない。

 亡骸から使用に値する部位をはぎ取り、保存して商人に売るのが基本だ。

「小遣いにもならなそうだぜ、これ」

「私、やりすぎちゃったかしら?」

「毛皮を穴だらけにしたのが誰かって聞かれたら、レナーテとしか言えねえなぁ」

 魔物よりも獣に近い生き物が目の前で解体されていても、彼らは顔色ひとつ変えない。

(まだ慣れないな。私も早く平気になりたい)