今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

 彼女のこういう言動がママと呼ばれる所以である。

「俺だってみんなも……レナーテのことも守るぞ」

 ディルクが少し頬を赤らめながら言うのを聞き、フェンデルがにやりと笑った。

「あ、俺は危なくなったら勝手に逃げるぜ」

 つられたようにレスターも頬を緩める。

「そんなことしないくせに。いざとなったら頼りにしてるよ」

「責任重いって」

「明日のために、今夜この肉食おうぜ」

「あら。じゃあ私、後でパンを焼くわね」

 四人はすっかりリンバーグ山の冒険に向かう気満々だった。

 エステルだけが熱の入った彼らの会話についていけない。

(……この物語は進ませない)