今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~

「──じゃあ、明日リンバーグ山に行くのね?」

 そのとき、聞き逃せない言葉が聞こえてエステルは顔を上げた。

「レナーテ、今なんて……」

「ん? 今ね、みんなで話してたの。エステルがまたお散歩に行きたくなってもいいように、危ないものがないか見に行こうって」

 ディルクが同意するようにうんうんというなずいている。

 それを見たエステルの背筋に冷たいものが走った。

「だっ、大丈夫だよ! もう行きたくならないから!」

 このままでは彼らがリンバーグ山に行ってプロローグの展開に入ってしまう。

「どっちにしろ、ちょっと気になってたんだよな。最近あっちのほうからよく魔物が出るって言うし」